Posts tagged 日韓恋愛

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本日は「日韓恋愛白書」をお届けさせて頂きます

 

 

 

 

 

イ・ガンムのブレイクダンス

 

ソウルからの留学生イ・テサンが在米韓国人のミシェルを「ミナ」と呼び、

 

ミシェルもそれに違和感なく反応する

 

直前に席を立って行ったミシェルを追いかけ、イ・テサンも席を立っていた。

 

そしてトイレの方で2人で色々と話し込んでいた

 

 

そして、席に戻っての「ミナ」だ

 

 

僕の頭はプチパニックだ

 

 

ミシェルには裏の顔があるのだろうか、、、

 

 

僕はミシェルにイ・テサンの事、ミナの件を聞かずにいた

 

打ち上げの会なので、タイミング的に後日が良いと判断した

 

 

イ・テサンが終始僕にマウントを取ってきた居心地の悪い打ち上げはモヤモヤした中で終了した

 

 

僕はサンタモニカに戻り、ミシェルと出会ったGOTHAMで１人で飲み直す事にした

 

 

しかし、こんな気分での１人飲み、楽しいはずもない

 

 

いつものバーカウンターからクラブフロアに移動し、少しストレス発散をしようとした

 

すると、

 

クラブフロア中央がとても盛り上がっていた

 

人だかりの中心で１人の男性がブレイクダンスをして大喝采を浴びている

 

 

  ガンムとの出会い

 

 

陽気過ぎる程の振る舞いだ

 

ブレイクダンスをしている男性は、フロアの中心にスペースを設け、人だかりに円を作らせ、中央でクルクルと回っている

 

起き上がると周囲とハイタッチ

 

続けてクルクルと回る

 

そして、周りを煽る

 

拍手喝采でその場を去り、偶然にも僕の座るソファの横に来た

 

休憩の様だ

 

 

その男性はアジア人だった

 

見た感じは日本人ではない

 

先ほどのイ・テサンの面影がダブリ、何となく嫌な気分を感じた僕は席を離れた

 

その時だ、

 

「すいません。何を飲んでるの？」

 

ここで出会うアジア人はそんなに僕の飲み物が気になるのか？

 

ミシェルもそう言って僕に声をかけてきた

 

僕は少し笑ってしまった

 

彼の質問に答えると、彼が握手を求めてきた

 

「ガンム（仮）です」

「韓国から来ました」

 

また韓国人と出会った

 

 

この頃の僕は何か韓国人と縁があったのかも知れない

 

 

つづく

 

 

 

 

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ソウルからの留学生

 

「僕はイ・テサン（仮名）です。ミシェルの彼氏です」

 

と、いきなりの挨拶を受けた僕

 

在米韓国人の僕の彼女ミシェルの事を「彼女」と呼ぶこの男は、ソウルからUCLAに留学してきている留学生だった

 

 

僕は自信満々に「ミシェルの彼氏」と名乗るイ・テサンに問いただす事ができなかった

 

そのやりとりを見ていたはずのミシェルも何か僕に言ってくる訳でもなかった

 

 

これ、二股確定？

 

 

当時は1990年代、僕はまだ韓国映画も韓流ドラマも見たことはなく、韓国の知識なんてものは全く無かった

 

が、

 

なんとなくではあるが、「韓国は浮気とか不倫とは縁遠く、純粋な恋愛をする」って聞いたことがあった

 

それなのに、ミシェルは浮気を？

 

このケースだと僕が遊ばれてる立場か？

 

打ち上げの最中、ミシェルは何も気にする様子もなく、普通に宴を楽しんでいる

 

 

僕は１人悶々としていた

 

 

席を外したミシェルを追いかける様に席を立ったイ・テサン

 

トイレの方で2人で立ち話をしている

 

 

気にしない様にはしていても視線が勝手にそっちに向いてしまう

 

 

しかもだ！

 

 

ミシェルは才色兼備だが、イ・テサンも高身長のスタイル抜群のイケメンであり、男の僕が見ても見惚れてしまう雰囲気を持っている

 

つまりは、遠目で見ている2人はお似合いにしか見えないのだ、、、いや、それはイカン

 

当時の僕は今ほどガチムチではなく、痩せてはいたが決してスタイルが良いとは言い難く、ただの取り柄の無い日本からの移住者だった

 

UCLAのスタイルの良いイケメンとは勝負にならないのは明白

 

ますます、遊ばれているのは僕というのが濃厚に

 

 

  ミシェルの別の顔？

 

席に戻ってきた2人

 

イ・テサンがミシェルに話しかける時に気になった事があった

 

「ミナ」

 

と呼ぶのである

 

 

ミシェルの事を「ミナ」と呼び、ミシェルも反応をする

 

僕の頭は

 

「」

 

となってしまった

 

出会ってまだ少ししか経過していない。僕には知らないミシェルの別の顔があるのだろうか？

 

不安が募るばかりである

 

 

つづく

 

 

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リクエスト曲

 

 

ラジオ番組に一般人ながらもゲストに呼んでもらい、

 

 

「私が今真剣にお付き合いを始めた人です」

 

 

と、紹介された僕

 

 

それまで

 

食事に行く

映画を観る

コーヒーを飲む

トレーニングを一緒にする

 

など、仲良く楽しい時間を一緒に過ごさせてもらっていた

 

 

が、

 

僕の認識は友人の枠を出ていなかった

 

 

それなのに、在米韓国人のミシェルはラジオで堂々と交際宣言をしたのだ

 

 

あまりにも驚いた僕は、事前にスタッフに伝えておいたリクエスト曲を忘れてしまった

 

驚きの中で挨拶トークは無事に終えられたが、肝心のリクエストの曲名、リクエストのエピソードを丸々忘れてしまい、あたふたと

 

 

ミシェルは勘が良かった

 

僕の顔を見るなり、僕がリクエスト曲を飛ばしてしまった事を一瞬で見抜いた

 

 

  リアル韓流ドラマか？！ライバル登場

 

 

頭の中が真っ白になった僕を見事にサポートしてれたミシェル

 

お陰で無事に本番は終了した

 

この時の記憶は全くない

 

それぐらいにミシェルの発言には驚きと喜びを感じたからだ

 

 

ラジオ番組の打ち上げをするべく、仕事を終えたミシェルと合流しコリアンタウンへ

移動した

 

車内でミシェルは何事もなかった様なすました顔

 

ミシェルは本当にクールだ

 

打ち上げ会場は韓国料理屋だ

 

 

お店で待ち合わせしていたエイミーが僕にハイタッチをしてきた

 

ラジオを聴いていたのだ

 

誤解の解けたエイミーはすっかり僕の味方だ

 

ミシェル、エイミー、在米韓国人の友人数人で打ち上げが始まった

 

打ち上げが始まって少しした時に、それは起こった

 

 

僕たちのテーブルに１人の長身イケメンがやってきた

 

韓国語で皆んなに挨拶をし、その後、僕の所にやってきて握手を求めてきた

 

 

「ユキウキ？僕はイ・テサン（仮名）です」

 

握手がやたらと強い

この握手、以前に味わった気がする

 

イ・テサンさんが続けた

 

「僕はミシェルの彼氏です」

 

 

え？二股？

 

嵐の予感、、、これ、韓流ドラマか何か？

 

 

 

つづく

 

 

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LAでラジオ出演

 

 

５本のバラのお陰で、火花が散ったコリアンパーティを乗り切った僕は、すっかり在米韓国人のミシェルに魅了されていた

 

 

キム・テヒ（その当時は90年代、キム・テヒの存在は知らないが）に似ている外見に魅了された訳ではない

 

いや、

 

ちょっとだけは外見を含んでいますが

 

 

在米韓国人の友人達の中で一目置かれる存在というのが納得できる程の、

 

落ち着きと雰囲気、所作、

 

そして、

 

何よりミシェルの考え方がとても気に入っていた

 

色々と話をすればするほど、彼女の考え方、物事の見え方、捉え方を尊敬する様になっていた

 

韓国からの移民の娘であり、韓国のアイデンティティー、

 

そして、LAでのノンビリとした空気が混ざり、ミシェルという女性が熟成されたのだと思う

 

 

当時の僕は、夢を諦め、次の道を模索していた

 

その為に、LAに来ていた

 

 

悩んでいた僕を明るく励まし、色々なところに連れ出して視野を広げる協力をしてくれていた

 

 

 

  ラジオ出演

 

 

ある日、ミシェルからこんな提案を受けた

 

 

ミシェル「私のラジオ番組に出てみないか？」

 

 

ミシェルはラジオ番組のDJをしており、番組内のコーナーで日本の内容を扱うので、曲紹介で来ないか？という事だった

 

将来に悩み、下を向く日が多い僕に楽しい時間をプレゼントしようという事らしい

 

 

少し前の在日韓国人の彼女、そして在米韓国人のミシェル、その後お付き合いする韓国の女性

 

みんなとても思いやりがあり、行動に優しさが溢れている

 

 

話を戻そう

 

 

ラジオ番組に呼ばれた僕は、二つ返事でOKをした

 

 

ラジオ番組なんて聴くだけの世界で、もちろん出た事も無ければ、知り合いにも業界の人間なんておらず、全く知らない世界

 

とても楽しい良い経験になると思った

 

 

 

当日を迎えた

 

 

僕のヘタな英語で大丈夫か心配だったので、事前にミシェルに相談していたのだが、ミシェルの返答は、

 

「そのヘタさが良い」

 

との事だった

 

 

 

出番が近づき、CMの際に部屋に入った

 

ミシェルの正面に座ってコーナーがスタート

 

 

その時に、ミシェルが僕を紹介した

 

 

「私が今真剣にお付き合いを始めた人です」

 

 

突然の意表を突いた紹介にとても驚いた

 

なぜなら、僕はまだミシェルとは友達の域を越えてる認識はなかったからだ

 

 

 

つづく

 

 

 

 

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5本のバラのチカラ

 

 

 

エイミーの誤解により、話は急展開した

 

「日本人？」

 

とみんなの前で問いかけられた僕

 

僕「はい、日本人です」

 

と返答した直後に悪意に満ちた目で睨まれ始めた

 

 

睨んでいる人たちは、先ほど、ミシェルが僕を紹介していない人達だった

 

あとで分かった事だが、ミシェルは僕を紹介する人を選んでいて、この睨んでいる人達には敢えて紹介をしなかったのだ

 

僕を睨んでいる１人の女性が、

 

 

「日本人は浮気をするから、あなたも嘘をついてると思う」

 

 

突然、僕を浮気をする日本人と断定し始めたのだ

 

そもそも、日本人は浮気をすると決めつけるのはなぜなのか？

 

「そう！日本人は信じられないわ」

 

と、続いて別の韓国人の女性も強く言い放った

 

 

僕は、僕自身の誤解もそうだが、日本人として「日本人は浮気をする」と決めつけられるのは良い気分がしなかったので、このやりとりに応じる事にした

 

 

僕「国に関係なく、浮気する人はするし、しない人はしないと思う」

 

　「僕が日本から来たのは○日で、携帯を契約したのは○日、だから嘘なんてついていないし、彼女がいる訳でもない。僕はミシェルに好意を感じている。ただそれだけ」

 

 

と、力強く言い返した

 

 

その後、同じ内容の繰り返しで話が進まなかったのだが、なぜ彼女達が「日本人は浮気する」と日本人を毛嫌いするのか理由が分かった

 

実は、2人とも日本人と付き合った事がある様で、2人とも揃って日本人彼氏に浮気をされた様だ

 

そんな事もあり、僕の携帯の契約にまつわる一件も疑わしいと感じた様だ

 

大勢の前で、不本意にも好奇の目で注目を浴びてしまったが、最後はこの辛い日韓戦を温かい気持ちで終える事ができたのだ

 

 

  花屋の店員さんに感謝

 

 

 

言い争いの様相を呈した、コリアンパーティだったが、ミシェルのひと言で解決した

 

 

ミシェル「みんながどう思おうが、私はユキウキを信じるわよ。このバラを見て」

 

先ほどミシェルに手渡し、花言葉も伝えていた５本のバラをミシェルはみんなの前に出した

 

 

ミシェル「出会いに感謝という意味らしいわ」

 

　　　　「嘘をつくのであればこんな花を持って来ないと思う」

 

 

納得したのかエイミーがミシェルに謝り、僕にも謝罪して来た

 

 

日韓戦が終了した

 

 

ミシェルはこのコミュニティで一目置かれている存在の様だ

 

ミシェルはラジオDJをしているだけあり、言葉に力を持っているお陰で、僕の誤解は解かれ、コミュニティに受け入れてもらえた様だった

 

 

お花屋の店員さんには感謝しないといけない

 

 

この５本のバラのお陰で僕はLAの在米韓国人のコミュニティに理解を得て、この後、仲良く楽しくしてもらえたのだから

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

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本日は「日韓恋愛白書11話」をお届けさせて頂きます。

 

 

 

 

 

日韓戦

 

 

在米韓国人のエイミーに誤解されてしまった僕

 

携帯電話の契約をその日にしただけなのに、、、

 

後にわかる事だが、エイミーは

 

ユキウキは携帯を以前から持っていたのに、ミシェルには隠していた。携帯を持っていることをユキウキは隠していた

 

つまり、

 

彼女がいるのではないか？ミシェルを騙しているのではないか？

 

 

と、思ったらしい

 

 

その後、食事を終えるまでエイミーはフロアに出てこなかった

 

テーブル会計をし、席を立つ時にエイミーはやって来た

 

 

誤解を解くチャンス到来！！

 

 

僕「エイミー、携帯は今日契約したんだよ」

 

エイミー「ミシェルに連絡してパーティで会いましょ」

 

素っ気ない返答だった

 

僕の声はエイミーの耳には届かなかった様だ

 

 

 

自宅に帰り、ミシェルに電話をした

 

ミシェルはエイミーから何も聞いていない様だった

 

もしかして誤解は解けてる？

 

と、前向きに捉え始める僕

 

 

週末の約束をして電話を切った

 

 

 

 

  コリアンパーティでの日韓戦

 

 

楽しみにしていたパーティの日が訪れた

 

 

僕はいつものカジュアルな格好より少しフォーマル感のある装いで出かけた

 

会場はエイミーの実家

 

道中、ミシェルに渡す花束を購入するためにお花屋さんへ

 

日本人店員さんに事情を説明したら、

 

「５本のバラは出逢いに感謝です」

 

と言われて、恥ずかしながらも５本のバラを購入

 

「アメリカでの花言葉かはわからないけれど」と加えて説明された

 

 

準備が整い、エイミー邸へ

 

 

到着するとミシェルが迎えてくれた

 

笑顔のミシェル

 

この笑顔を見る限り、「誤解は解けた」と言う僕の見立ては正解な様だ

 

 

先日出会ったミシェル、芸能人で言えばキム・テヒに似た感じだろうか

 

その時点ではキム・テヒを知らないので、目鼻立ちのしっかりした在米韓国人だなと言う印象

 

 

そんなミシェルとの再会に僕はテンションが上がっていた

 

 

ミシェルに連れられ、色々と友達に紹介された

 

パーティの出席者は8割が韓国の方々、１割が日本人、その他がアメリカを含め他の国の方々の割合だった

 

50人ぐらいはいた様に思う

 

色々と挨拶を終えた後に、ミシェルが口を開いた

 

 

「ユキウキ、私に嘘ついてる？」

 

 

誤解は解けておらず、エイミーはミシェルに報告済みだったのだ

 

 

ミシェル「携帯持っていたよね？彼女いるの？」

 

 

僕「誤解だよ。出会った翌日に契約したんだよ」

 

 

ミシェル「本当？信じるよ」

 

 

ミシェルは直ぐに信じてくれた　安心したのも束の間、エイミーが割って入った

 

エイミー「ミシェル。信じちゃダメ」

 

エイミー、ちょっと待ってよ〜

 

 

一旦、話を整理しよう

 

 

僕とミシェルは会うのは今日が二回目だ

 

会話からするともう付き合っているかの様な会話に感じるのは僕だけだろうか？

 

渡米間も無くのため、出会った時には僕は携帯電話を持っておらず、ミシェルに出会った翌日、直ぐに連絡を取りたいが為に契約を急いだ事が真実だ

 

 

が、

 

エイミーからすると疑う余地があると言う訳だ

 

 

エイミー「ミシェル信じちゃダメ」

 

と、言った後、エイミーは突然、大きな声でパーティの参加者に語りかけた

 

エイミー「皆さん、どう思います？意見を聞かせて」

 

50人ほどの参加者にエイミーが顛末を話し、意見を求めたのだ

 

ビックリなんてもんじゃない！

 

公開処刑？

 

いや、

 

悪いことは何もしていない

 

処刑という表現は間違っている

 

自分の心の中で、色々と思案していると、周りから意見が出て来た

 

 

「それ、彼女いるね！」

「そんなタイミングよく携帯契約とかする？」

 

疑っているエイミーからの言葉を聞いているだけあってみんな否定的な意見ばかりだ

 

好き放題言う周りに僕も応戦した

 

僕「僕は日本からLAに来たばかり、だから出会った日は携帯を持っていなかったし、ミシェルと連絡を取るために翌日契約したんだよ」

 

韓国人の1人が言った

 

 

「日本人？」

 

僕「はい、日本人です」

 

 

周りの目つきが明らかに変わった気がした

 

確実に悪意ある目つきだった

 

間違いない

 

 

日韓戦 in LA

 

 

が始まった

 

 

つづく

 

 

 

 

 

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本日は「日韓恋愛白書10話」をお届けしたいと思います

 

 

 

 

 

 

嘘つきな日本人

 

 

 

携帯電話を契約し、LAコリアンタウンに出向いた僕は晩ご飯を食べようと思い、一軒のレストランに入った

 

 

6thストリートにある焼肉屋を選んだ理由は、シンプルに外観から雰囲気の良さを感じたからである

 

入店し、その日契約した携帯電話をいじっている僕に声を掛けて来たのは、昨日出会った在日韓国人ミシェルの友人、エイミーだった

 

 

LAコリアンタウンには何軒の韓国料理屋があると言うのか？その数はとても多い

 

その中で、僕は偶然にも昨日出会ったエイミーのお店を選んでいたのだ

 

 

エイミーも驚き、

 

 

「ユキウキ！何してるの？」

 

 

「韓国料理を食べに来たよ」

 

 

エイミーもこんな偶然ある？と驚きを超えて少し怪訝な表情に見えた

 

 

しかし、実際はそんな事ではなかった

 

 

怪訝な顔は、

 

僕の手にしている携帯電話だった

 

昨日、僕はミシェルの携帯番号を聞いた際に

 

 

「携帯は持っていないからミシェルの番号を教えて」

 

 

渡米したての僕は携帯を持っておらず、ミシェルの番号を聞いて、週末のパーティの待ち合わせを決めようとしていた

 

 

しかし、

 

 

エイミーが

 

「ユキウキ、携帯電話持ってるじゃない！」

 

 

と、訝しげに言って来た

 

 

「いや、今日契約を、、、」

 

 

しかし、あまりにも偶然な再会から数秒後の怪訝な様子での問いに、僕はなぜか少し戸惑っていた様で、口籠った返答になってしまっていた

 

 

明らかにエイミーが怒り出したのがわかった

 

 

怒りで沸騰しているエイミーはその場を離れ厨房の方に行ってしまった

 

僕もすぐに弁解をすれば良かったのだが、ただの誤解だと認識しているので、「後でいいか」と料理を待った

 

 

すぐに、ビールが運ばれて来た

 

 

「ドンっ！！」

と、ビールを置いたのはエイミーだ

 

 

「日本人って嘘つきなの？」

 

 

エイミーが強く言い放って来た

 

 

 

  日韓戦

 

 

 

「違うよ！エイミー！」

 

「これは今日契約したんだよ」

 

 

怒り心頭のエイミーの耳には入っていかない

 

 

誤解は解けず、エイミーは厨房に去って行ってしまった

 

 

と、言っても誤解も誤解だから大丈夫だろうと高を括っていた僕は、

週末のパーティでまさかの日韓戦に巻き込まれるとは思いもしなかった

 

 

つづく

 

 

 

 

 

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LAコリアンタウンでの驚きの偶然

 

 

前回、在米韓国人のミシェルから

 

 

「パーティがあるけれど来ない？」

 

 

と誘われた僕

 

すっかりと舞い上がってしまっていた

 

ナンパされていた訳ではないと沈んだ直後の急展開

 

ジェットコースターの様な上がり、下りに自分の情緒は大丈夫かと心配にはなったが、

 

パーティに誘ってくれたのだ

また会える訳だし、連絡先を交換すると言う事だ

 

コレは、十分に舞い上がっても罰は当たらないだろう

 

舞い上がっているのを悟られない様に、努めて平静を装い、パーティに行く旨を伝えた

 

 

僕はまだLAに来てから携帯を契約していなかったので、ミシェルの連絡先だけ聞いて、その日は別れた

 

 

  世界最大のLAコリアンタウン

 

僕はミシェルとの出会いの翌日に、早速サンタモニカにある携帯ショップに足を運び、携帯を契約した

 

 

ミシェルに携帯を契約したことを伝えたかったが、翌日直ぐに伝えるのはあまりクールには感じなかったので、

一旦我慢

 

 

その後、用事を済ませた僕は、ミシェルとの出会いでやはり韓国との縁が気になり、コリアンタウンに行ってみる事にした

 

 

LAのコリアンタウンと言えば世界最大規模らしいのだが、当時の僕は新大久保も行った事もなく、あまり韓国料理さえも理解していない頃だ

 

何しろ、日本で第一次韓流ブームがやってくる前のため、僕の韓国の知識は浅く、桂銀淑の歌を聴いた事がある程度の馴染みしかなかった

 

 

当時はスマホもないので、とにかく行ってみるしかなかった

 

 

現在の賑やかな新大久保のイメージとは少し違う、アメリカの中にある韓国なので、独特な雰囲気を当時は感じた

 

とにかく人が多かった

 

そして、見るからに韓国の方々ばかりなので、アメリカにいる事を忘れてしまう様な感覚になり、不思議な時間だった

 

 

  エイミーのお店

 

 

6thストリートにある焼肉屋に入店した

 

そのお店を選んだ理由はシンプルに外観から雰囲気が良さそうだからだった

 

飲み物とお肉を注文し、

 

僕は午前中に契約し、受け取ったばかりの携帯をいじっていた

 

すると、

 

「ユキウキ？」

 

と声が聞こえた

 

昨夜出会った在米韓国人のミシェルの友人のエイミーがそこにいた

 

何とエイミーのご両親のお店だと言うのだ

 

そんな偶然あるのか？

 

LAコリアンタウンには幾つの韓国料理屋があるのか

 

数あるお店の中から、昨夜出会った子のお店に偶然たどり着く確率はどんなものか

 

エイミーはそこでいつも働いているらしい

 

偶然すぎるその再会に驚いていた僕には、

 

その後、思ってもいない残念な展開が待っていた

 

 

 

つづく

 

 

 

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最近はケンケンの投稿でなく、僕の投稿ばかりなので、皆様が食傷気味ではないかと少し不安を感じての投稿です

 

 

近日、ケンケンの投稿になりますので、今しばらくお待ちください

 

 

 

 

ラジオDJ

 

 

サンタモニカの「GOTHAM」と言うバーで声を掛けてくれたミシェル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の名前はミシェル」

 

 

僕は戸惑いつつも即座に返答した

 

 

「僕はユキウキ」

 

「日本から来ました」

 

 

僕の拙い英語で現地の人間ではないと直ぐに分かるとは思うが、敢えて直ぐに国籍を伝えてみた

 

 

「私は在米韓国人」

 

 

とミシェルが続けた

 

 

先ほどまで気になっていた、彼女はどこの国人だろうとの疑問は解けた

 

ご両親は共に韓国の方で、生まれる前にご両親がLAに移り住んだと言う

 

 

ファーストランゲージは英語との事だが、殆ど変わらずに韓国語も話すとの事だった

 

 

しばらく、会話を続けた中で、「なぜ僕に話しかけて来たのか」を知った

 

 

ミシェルは地元ラジオ局で番組を持つ新人のラジオDJだと言うのだ

 

 

その番組の中で自分のルーツであるアジアの音楽を扱うコーナーがあるらしい

 

韓国だけでなく、日本の楽曲を色々と調べているとの事だった

 

 

なるほど

 

そう言うことか！

 

 

つまり、

 

 

僕はやはり素敵な勘違いをしていたのだ

 

 

やっぱり、万に一回もナンパされるなんてないか！

 

 

 

 

 

  手が冷たい

 

 

ラジオDJのミシェルと最初に握手をした際に、

 

ビックリするぐらいミシェルの手が冷たかったので、

 

 

「手が冷たい」

 

 

と言ったら、

 

「日本語で何と言う？」

 

と返され、

 

「てがつめたい」

 

と伝えたら、友人のエイミー（同じく在米韓国人）と大爆笑

 

 

何か、変な事を言ってしまったのかと思っていたら、

 

ミシェルはいつも周りから「手が冷たい」と言われるらしく、

 

世界各国の「手が冷たい」を聞くのが楽しいとの事だった

 

 

 

僕はナンパではなかったのだと少しガッカリしていたら、ミシェルがこんな事を言って来た

 

 

「今週末、パーティがあるけれど来ない？」

 

 

当然ながら、

 

 

再度僕の素敵な勘違い、ポジティブが発動した

 

 

つづく

 

 

 

 

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ソジュブラのユキウキです

 

本日は「日韓恋愛白書007」を書きました

 

ぜひ、最後まで読んで頂けたら嬉しいです

 

 

 

 

 

 

 

 

在米韓国人ミシェル

 

 

 

「何を飲んでるの？」

 

と二人組のアジア人女性が声を掛けてきた

 

「ジンライムだよ」

 

とシンプルに返答

 

 

確かに手に持つグラスは傍目に見たら何の飲み物かはわからないとは思う、、、が、問題はそこじゃない

 

アメリカに行った事がある方は分かると思うが、普通に話しかけられる事は割とあったりする

 

だから、「何を飲んでいるの？」は、

 

 

ただの会話なのか

 

or

 

ナンパなのか

 

どちらなのだろう

 

 

普通に考えて、僕が逆ナンパをされる訳はない後者のはずはない

 

 

が、

 

ここはアメリカのロサンゼルス

 

モノ好きだっていてもおかしくない街だろう

 

が、

 

そんな嬉しい話は万回に一度あるかないかだ

 

なので、僕は「ただの会話」で返し、その後は気にせずにお酒を飲みながらテレビの画面に映るアイスホッケーに目を向けていた

 

横では、声を掛けてきたアジア人2人がジンライムを頼んで飲み初めていた

 

気にしないつもりが、しっかりと2人の会話などを聞いてしまっていたのだ

 

そのうち僕は、彼女たちが何人かが気になり始めていた

 

英語で会話をしているし、発音も凄い良い

 

顔をチラッと見ると日本人ではない気がする

 

メイクの感じや表情は、旅行者の感じと違い、アメリカの人の様な雰囲気、そして立ち振る舞いに見受けられる

 

 

いかん、いかん

 

僕がアメリカに来たのは女性との出会いを求めにきたわけではない

 

ただの会話で気になっていたらアメリカではやっていけない

 

 

 

  「私はミシェル」

 

 

鼻の下の伸びた自分を戒める為に、僕は移動する事にした

 

移動と言っても、GOTHAMの中でバーフロアからクラブフロアに移るだけだ

 

気分を変えて音楽を聴きながら飲む事にした

 

 

クラブフロアのカウンターでジンライムを頼み、ボックス席に座る事にした

 

 

着席してから数分

 

先ほどのアジア人２人組もこっちのフロアに来た

 

 

コレは、

ただの会話ではなかったのではないだろうか？！

 

 

さすがアメリカだ

 

普通に音楽を聴きにこっちのフロアに来た可能性の方が高いのに、僕に素敵な勘違いをさせてくれる

 

アメリカでポジティブになったのは僕だけじゃないはず

 

コレは、もしかしたら、、、

 

数分前に鼻の下の伸びた自分を戒め、気持ちを改めて飲み始めた自分はどこに行ったのか？

 

 

 

その時だ、

 

さっきまでのノリの良い歌から、突然に静かな歌に切り替わった

 

 

Heart

「All I wanna do is make love to you」

 

と言う、歌だ

 

 

 

 

偶然にも僕が高校生の頃に買ったCDの曲だった

 

歌詞の中に

 

雨の中出会って、、、みたいなフレーズがある

 

 

 

 

その日、外は雨だった、、

 

 

またもポジティブ発動

 

この歌が流れると言う事は、コレは確実に「ただの会話ではなかった」のだ

 

僕は、アジア人女性2人に目をやった

 

彼女たちと目があった

 

 

1人がこちらに歩いて来て僕の座っているボックス席に座った

 

「私の名前はミシェル」

 

と名乗った

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

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